太いアラビア数字のインデックスで合わせることで、ヴィンテージテイストを感じさせる表情にメイクされた。
この“V.F.A.”とは、 ”Very Fine Adjusted”の頭文字で、特別に調整を施したモデルを意味している。
毎時3万6000振動のハイビートムーヴメントを搭載したV.F.A.は、日差数十秒という精度が当たり前であった当時、月差±1分以内という機械式時計では前例のない精度を実現し、国産時計史に名を刻んでいる。
このV.F.A.モデルには、手巻きの45系もしくは自動巻きの61系を搭載した2種類が存在していた。今回取り上げるのは後者で製造したのは諏訪精工舎だ。SSモデルもなかなか市場でお目にかかれないが、バリエーションとして18金仕様や銀パラジウム合金仕様のケースも展開されており、これらの希少性はなお高い。
ジュネーブのジュンヌ道路沿いにある“House of Grauer”は、チョコレート、高級ワイン、極上のモルト、ハバナの葉巻などの楽しみを求める目利きの人にとって必ず訪問すべき場所のひとつ。ヨーロッパ最大のウォークイン・ヒュミドールを備えた豪華なシガー・ラウンジには、本作が敬意を表するキューバ人“Pedro Murias(ペドロ ムリアス)”の素晴らしい芸術品コレクションが収められているという。
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そんなHouse of Grauerとコラボレーションした新作は、ヴィンテージをテーマに、時計愛好家、葉巻愛好家、及びキューバのデザインを高く評価する人々にアピールするように設計されている。
レールウェイミニッツトラックで縁取られたサーモン色の文字盤は、ふっくらとしたシルバー色の時針と分針に、太いアラビア数字のインデックスで合わせることで、ヴィンテージテイストを感じさせる表情にメイクされた。
6時位置のスモールセコンドには、シルバー色のスモールセコンド針が美しく飾られ、時代の魅力を上品に演出。針とインデックスの両方に、クリーム色のスーパールミノバが塗布されており、暗い場所での視認性も確保されている。
ポリッシュ仕上げが施されたステンレススチールケースは、ケース側面の凹みが対称性を生み出すなど複雑な形状をしており、ニュアンスのあるディテールで上品に飾られている。
ムーヴメントにはセリタ社の“Cal.SW261”をベースにしたスイス製自動巻きキャリバー“CYS 5159”を搭載。ケースバックには1860年代にハバナのダウンタウンで葉巻の製造を始めたペドロ ムリアスの卓越性を敬う“La Meridiana Fabrica de Tabaco de Pedro Murias”の描写が刻まれている。ベルトは、同色のステッチが施されたダークブラウンのレザー製。
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